Nanoscribeの革新的な微細加工プラットフォームであるQuantum Xをベースに開発されたこの専用のバイオ・プリンターは、あらゆる分野の生物学およびバイオメディカルアプリケーション向けのバイオコンバージェンスの力を象徴しています。Nanoscribeの素晴らしいエンジニアリングをベースに独自の積層造形技術をカスタマイズし、またCELLINKのバイオプリンティングの専門知識との共同で再構築しています。新しいQuantum X bioは、温度制御、無菌環境、機能化バイオマテリアルなど、必要不可欠な機能を備えています。Nanoscribeのサブミクロンの解像度をバイオファブリケーションに応用することで、組織工学、ドラッグデリバリー、メカノバイオロジー、マイクロフルイディクス、血管組織などのライフサイエンスのアプリケーションにおけるイノベーションを効果的に加速させる鍵となります。
NanoscribeのCEO兼共同創設者であるMartin Hermatschweilerは、“CELLINKのバイオプリンティングの専門技術を融合した当社の産業で実績のある2光子重合技術は、多くのチャレンジングな生物学およびバイオメディカルアプリケーションに対するゲーム・チェンジャーとなるでしょう。そして、専用のバイオプリンターでライフサイエンスにおける3D微細造形のポジションをリードしながら、私たちのマーケットを拡大することを期待しています。Quantum X bioの発売は、BICOグループ内のコラボレーションの力を実証するものであり、また技術とライフサイエンスの専門領域の融合において潜在力を最大限に引き出すことにわくわくしています”と述べています。
CELLINKのCEOであるCecilia Edeboは、“このような製品の共同開発は、私たちがBICOグループの一員であることに誇りを持つ理由です。このシステムをお客様にお届けし、素晴らしいブレークスルーを達成されるのを見るのが楽しみです。“と述べています。
サブミクロン精度のバイオプリンティングで、健康の未来に革命を
Quantum X bioは、研究者のデザインに合わせてプリント解像度の調整が可能で、最大100nmの精度で細部を制御できます。このバイオプリンターの比類ない精度および圧倒的なスピードにより、組織工学のための高度な微小環境、細胞研究のためのカスタムスキャフォールドなど、その他多くの革新的な生物学アプリケーションに最適なツールとなっています。
また新しいQuantum X bioは、ライブセルプリンティングも推進します。ライブセルプリンティングとは、樹脂の中に生きた細胞を入れて造形することです。通常、細胞は処理中ストレスにさらされ、プリンター内に存在するため、これが大きな課題になっています。Quantum X bioは、無菌および温度管理された環境、細胞に優しいレーザー波長(780nm)など、ライブセルプリンティングに最適な機能を備えています。
さらに、カスタマイズされたマイクロ流体素子やマイクロニードルアレイ、ドラッグデリバリー用のマイクロロボットなど、バイオメディカルアプリケーションへの応用も可能な汎用性の高いツールです。タッチスクリーンをタップするだけで、ミクロとマクロの世界をつなぐ3D構造体を、直感的かつ高精度にマイクロ流体チャネルやウェルに配置することができます。
組織工学と生物医療を推進するバイオコンバージェンスの力