大量バッチ生産の高精度
3Dプリンティング

新しいXLF（Extra Large Features）プリントセットは、高精度3DプリンタQuantum X shapeの製造範囲をナノ・マイクロスケール構造からミリ・センチサイズの構造物まで拡大し、特に複雑な構造やフィリグリー細工を維持したまま形成します。2光子重合法（2PP）のスケーラビリティによりXLFプリントセットは、高解像度SLAやDLP、プロジェクション・マイクロ・ステレオリソグラフィー（PµSL）とのギャップを埋めることができます。この新しいXLFプリントセットで、最高の表面品質と最高の形状精度による大面積バッチ生産の恩恵を受けることができます。

XLパーツを造形

合計4つのプリントセットで、Quantum X shapeは膨大なスケール範囲を提供します: スモール・フィーチャ（SF）から
ミディアム・フィーチャ（MF）、ラージ・フィーチャ（LF）、そして今やエクストラ・ラージ・フィーチャ（XLF）に至ります。
XLFプリントセットの新しいエアー対物レンズは、倍率5倍、3,500μmのプリントフィールド径を有し、新しい機会を創出します。高さ10 mmを超えるミリサイズやセンチサイズのパーツを、1回のバッチ処理で造形します。18.5mmの比較的大きな作動距離により、構造の充填密度の制限はありません。50×50mm²の位置決めエリアを活かし、1パスで最大30cm³の造形や、1回のバッチ処理で広いエリアに多数の小さな構造物を造形することも可能です。

驚異的なスピード

フィリグリー細工フィーチャを有する大きなパーツ、あるいは複雑な構造と微細なディテールを持つ多くのミリメートルサイズのパーツを造形。高速スキャン、広いプリントフォールド、高感度フォトポリマー樹脂、洗練されたレーザービームの相互作用により、これらのパーツを一段と速く造形できます。XLFプリントセットを用いて、ハウジング、コネクタ、ノズルなどのメカニカルパーツやマイクロ流体パーツのプロトタイプを高速で生産できます。バッチ生産機能で異なる構造または造形パラメータを掃引することで、迅速に反復による最適化を可能にします。また、スケールアップのために、マイクロ射出成形用のインサートも同じ装置で造形が可能です。

精度を維持

精度は、速度と同様、あらゆる要因の相互作用に依存します。2光子重合法に基づく、優れたレーザーベースの3Dプリンティング・プラットフォームと洗練されたソフトウェアにより、Quantum Xシステムは、XLFプリントセットを使用しても、最高の表面品質と形状精度を実現します。調整可能なスライシングとハッチングの幅広いパラメーターと精巧な造形制御方式により、精度と速度の最適なバランスを実現します。このように、XLFプリントセットは、精密なメカニカルパーツと金型インサートから生物医学研究者向けの大型多孔質スキャフォールドまで、幅広い応用をサポートします。

ナノメートルからセンチメートル大を造形